〜　ロンドンのお食事事情　〜

【7】






2018年の旅は年明け早々の出発

まだ1年越しの風邪ッぴきを引きずりながらの出発でした

今回の旅はロンドンでの滞在でありながら
毎日を飛び回る、という久々の超過密スケジュール

先ず成田空港出発前にで思ったのは、
「旅は体力、御飯はちゃんと食べるぞー！」



正しく1年の計は「初旅にあり！」とばかりに
ふと手元の自作資料を見ると・・
何と貧しい資料内容・・・

張り切って作ったはずのファイルには
途中で投げ出した後が・・・・・

やっぱり、新しいカフェやレストラン
行ってみたいよね？




いつものように出発前のバタバタに加えて
年末ギリギリまでお仕事が・・・


そんな時の強い味方！

この場所に行けば、お店も選り取りみどり！
絶対に自分のその時に行きたい、
食べてみたい、お店が並ぶ場所

初めてのロンドンでもこの駅に降りれば
すでに駅前から様々な「食べる」お店が立ち並ぶ



今回はそんな地域で行ってみた
居心地の良いカフェをご紹介いたします

お近くにいらっしゃった際、
食事場所に困ったときに
こんな場所に沢山あるな〜と
思い出していただければ幸いです











：：　Farringson界隈　：：
ファリンドン駅周辺



新しく明るい地下鉄駅　Farringdon駅


地下鉄Farringdon駅は
King's Cross駅のお隣　地図上では近年人気の地区
Islington（イズリントン）にも接し
幅広い年齢層の流行に敏感な人達が集まる地区としても
人気が高まっています



Islingtonのガストロ・パブ



以前からこのFarrringdon（ファリンドン）駅周辺は
今では当たり前になった「ガストロ・パブ」
という名前もなかった時から
食事の美味しいパブやビストロ、カフェが集中していました




ロンドンの町中には
初めて訪れる旅人でも食事には困らないくらいの
レストラン、カフェ、コーヒーショップ、パブと様々な場所があります

・・・がっ！

しかし、無数にあっても
「入りづらい」、「何があるのか？解らない・・」、
「予算は？」、「ゆっくりできるのか？ファーストフード？？」

その時々により私達もゆっくりしたい、時もあれば、
さっといただいて次ぎへ進む、時もあります

食事って思ったよりも結構悩みます・・私だけですか・・？

そんな時は
お昼時にこの地下鉄駅から出た瞬間から
周辺の働く人達が集う
様々な食事処が軒を連ねている、
Farringdon駅周辺は迷うことなく様々な食事処が選べます


Farringdon駅を出るとまっすぐ延びる小道
Cowcross Street


地下鉄駅改札を抜けると
正面が鉄道駅のFarringdon駅

左手方向に伸びる上の写真の道Cowcross（カウクロス）通りは
日本食と言われるチェーン店「わさび」を始め
最近駅の中にも出来始めたグルテンフリーやビーガン料理もあり、の「LEON」

正面の黒塗りのパブ、The Caslteは
ボリュームたっぷりのランチがいただけ、
がっしりと腰を落ち着かせられる場所



Castleの向かって左隣は
オーガニック・コーヒーショップのPRET A MANGER
（白い外観に赤いひさしのコーヒーショップ）


右の黒い外観がCastle、真ん中白い外観がPRET A MANGER、
右の赤い日差しはチキンレストランのNando's


実はこのPRET・・コーヒーショップは
日本でのドトールのように
駅前、空港内にもほぼある、と言ってもいいくらい
よく見かけるコーヒーショップ

ロンドンを歩いていて、見かけない日はないくらいの店舗があります
ある日、ちょっと空いた時間に入ってみたら、
ベーカリーの充実やランチメニューもきちんとしていてびっくり！



PRET A MANGERのパン・オ・レザンは私のおやつの定番
ヒースロー空港のターミナル5にもあるので
機内食によくここのベーカリーを買います

朝食には何と！ポリッジまであり、
早朝の列車の中ではほぼ乗客が
その容器を持っていたことには驚きました


スープ類も充実しています


人気のわけが理解できたようにも思いました

そして、今回はちょっと賑やかなこの駅周辺から
徒歩10分ほど歩きます




アイリッシュ・カフェでのランチをご紹介いたします

そして、すでに次回はここでランチしてみたいな、というお店も！

今回めざした「J+A」カフェは
アイリッシュ料理とお茶、美味しいパンとケーキのお店

夜の帳が降りるとお向かいにはBarにもあります



通りから路地に入る、正しく「隠れ家」

そして、とても気持ち良いスタッフと美味しい食事とお茶に
駅から少しは寝れますが、その分“行った感！有！

ひっそりとした路地の先にある、
人々の集う温かいカフェ

こちら方面へお越しの際は、
是非歩いてでも行ってみたい、カフェだと思います







：：　J+A　：：




美味しい朝食をいただけるカフェとしても
ロンドンの中では人気！

パンケーキは季節のフルーツと、
そして今人気のエッグ・ベネディクトも♪

地下鉄Farringdon駅の改札口を出ると
左右に道が広がり、
Graville StreetとCowcross　Streetへと続いています

Cowcross　St.,は先ほどのカフェやレストランなどが続く、
賑やかな通りになりますが、
黒い外観のパブ
The Caslteの左隣のPRET A MANGER、
Nando'sと続く静かな道へと進みます

地下鉄線路に沿うようなその道がTurnmill　Street


地下鉄線路に沿って伸びる通り

Cowcross通りに比べると
静かではありますが、この通りを進むとロンドンでも何店舗かある、
人気のスペイン料理屋Iberca Farringdonも軒を連ねています





以前はこの通りにも地下鉄駅の改札があったようで
現在は残念ながら閉まっていました


道の左側、下は地下鉄線路に沿っています


このTurnmill Streetを300m程進んでいただくと、
日本人シェフの元で学んだ創作日本料理店のSosharuがあり、
Clerkenwell Roadにぶつかる右角には
デリ＆グロッサリーのAｌbionがあります


Albion　ガラス張りの外観に並ぶソース類の瓶がとても綺麗

店内はテーブルで食事、お茶も出来るテーブルが見えます
とても明るくて天井の高い内装になっているのが
外からもうかがえます



右端の建物がAlbionの入っているビル
先に伸びている通りがClerkenwell Rd.,


このAlbionの角を渡って右に折れ、まっすぐに進みます

このClerkenwell　Rd.,はバス通りでもあります
バスNo.55、243がこの通りを走っていますので、
次回55番の走るOxford駅や
243番のHolborn駅からも行ってみようと思っています




さて、このClerkwell Rd.,（クロークウェル通り）も
なかなか面白い通りで
200m程進むと今、注目のブティックホテルとして
よく雑誌に紹介されるホテル、The Zetterがあります



入り口も大きくなく、
こじんまりとしているが建物のせいか、天井が高く大きく見えます


ロンドンでも数々の賞を受賞したレストラン
Moroを経営していた2人の若き実業家、
マーク・セインズベリーとマイク・ベニヤンが
2004年に設立したZetterグループとして
現在3軒のホテルを持ち、
その最初の一つ目がこのホテル
The Zetter

Zetterの側面は小さな広場となっていて、
そのSt. Jonh's Squareの奥には
2008年にオープンしたカナダ人女性シェフ
アナ・ハンセンが立ち上げた無国籍レストラン
The Modern Pantryがあります


その右隣にはZetterグループの2軒目のホテル、
タウンハウスのZetter TownHouseがあります



The Zetterの側面に面しているのは、
St.Jonh's Square

この界隈は大通りにめんした広場の奥にあるため、
静かな場所でもあり、
また、交通の便も非常に良い場所でもあります



レストランとして、ホテルとして両方1度は行ってみたい場所


バスに乗ってしまうと解りづらいこんな小さな広場に
1度は行って見たいと思っていたレストランと滞在先が見つかるなんて！

特にZetter Townhouseは
「エキセントリックなウィルミナーおばさんの家」がコンセプトとされ、
ロンドンの小さな隠れ家的滞在先としても
好む顧客が多いと聞きます



Zetter TownhouseのBar


そして、このお隣のThe Modern Pantryは
今、ロンドンでも注目のレストランの一つ


The Modern Pantry

今回は残念ながら、
こちらでの食事はいただくことはできませんしたが、
カフェは朝8時からのオープンに
朝食からランチ、アフタヌーン・ティーからディナーまで
野菜を中心に使ったメニューに
ヘルシーな食事を楽しめるそうです


The Modern Pantry　Time outより



表側はレストランでもあるのですが、
実はその側面に周ると
広場からはわかりにくい、レストラン裏手にある
もう一つのショップへ

正面から続く側面側を進むとレストランの外観と同じグレーに塗られた
別のテラステーブルと赤い椅子が可愛らしい、
もう一つの小さなショップがあります



レストランの側面裏手側

それは、表のレストランとは雰囲気が異なる
小さな小さなお店です



レストランの裏手に当たる場所にあるテイクアウト専門ショップ

レストランに続く同じグレーの外観に
ゴールドのショップ名
「PANTRY]

ここはテイクアウト専門であり、
食材などを購入するショップでもあります

お天気の良い日にはそのグレーのテーブル席で
このお店で買ったベーグルやお茶をいただけます



閉まっていたドアから入ってみると、
小さいながらも店内にはぎっしりと並べられた
様々な国のソース類やチーズの切り売り、
アナさんのお国、カナダの食材や
シロップやソース類が綺麗に陳列しています




そして、外からも眺められる窓側にはベーグル・サンドや
キッシュ、パイが並びます




カウンターでは美味しそうなコーヒーやオーガニック・ティーなど
持ち帰り用にして外でも家でも
レストランとは違った
気軽な食事やお茶が楽しめるようになっています

さて、町中の小さな空間
St.,Jonh's　Squareを後にして、




更にClerkenwell通りに歩を進め、
約100m程交差点には
こちらもまた今、ロンドンで人気のデリ
BENUGO



BENUGO　Clerkenwell　Rd.,支店


通りの交差点を渡った場所にあり、
ニューヨークのデリをイギリス風にアレンジした、という
コンセプトは他のコーヒーショップとは一線を期しています

お薦めの食事場所としてもご紹介している
V&Aミュージアムのウィリアム・モリスの部屋のカフェ&レストランは
このBENUGOの進出です



V&Aミュージアムのウィリアム・モリスの部屋のレストラン
照明が暗いのですが、ステンドグラスなどデザインされたもの


博物館や美術館のお食事処のレベルを一気に上げてくれた
立役者の一人であることは間違いありません



この界隈ではデリバリーもしているのでしょう
BENUGOの可愛いロゴ付きコンテナも
お店の宣伝も兼ねて・・・



そのBENUGOから程近い場所に
目的のカフェ
J+Aの看板を見つけました



CLerkenwell通りから見える看板


この看板の路地を入ると
J+Aカフェがありました



右側はBar、左側がCafe

大通りから入ると
ここもひっそりと静かでした

路地の両側がJ+Aですが、
向かって右はBar、左がCafeになります

寒い時期なのでテラスのテーブル席にはだれもいません



店内の暖かい光が優しく輝いていました


ガラスの窓からのぞくと、
お客様が入っている様子にドアを開けた途端、
テーブル席全てが埋まっていることに驚きました！

調度13時を過ぎたところ、
お昼時になり・・ちょっと諦めかけたところを
女性スタッフが「2階へどうぞ！」

奥の階段を上がったところだから・・・と
倉庫のような階段を上がると
ロフトのような広いテーブル席が窓から5列並んで、
反対側一面はカウンターになっていました



カウンターには一人のスタッフが飲み物を
カウンターの壁に本日のメニュー


テーブルは全て相席で座れるようになっていて、
手前側のテーブルにわずか空いている空間があり、
そこに落ち着きました



窓から垂直に伸びる大きなテーブル席
調度窓側から座っていた
同じテーブルの人達が居なくなったところを写真に・・・


1階から先ほどのスタッフさんが後から来て、
私を見つけメニューを渡してくれ、
「また、来るわね！」

“本日のスープ”
“本日のパイ”
“本日のキッシュ”・・・黒板のメニューにはそう並んでいます

メニューにはサンドウィッチやメインのお料理や
デザート、飲み物

結局感じの良い先ほどのスタッフさんに頼んだのが、
同じテーブルのサラリーマン風スーツを着ていた男性のオーダーが調度来たので
「あれはなに？」と尋ねたら、
｢彼は“本日のキッシュ”ね！」

大好きなキッシュはこちらではたっぷりとした大きさで
滞在中絶対1回はいただくメニュー

ベーコンが入っていないことを確かめてオーダー

それにアイルランドではとても美味しいカプチーノをつけて


可愛いラテアート！



オーダーを待つ間も新しいお客さんが入ってきます

2階も満席になった頃、カプチーノに続いてきました！


ほうれん草とチーズ＆きのこのキッシュにサラダがたっぷり！


キッシュの大きさにも驚きましたが、
何よりもサラダのビーツの多さ！

薄切りだけど、ほぼ1個分はあるのではないか？！と言うほど・・・

このビーツは整腸作用と便秘解消にはとてもよい食材で
旅行中便秘がちの方にはお薦めのお野菜です



ロシアのボルシチには欠かせない材料


キッシュはこれまたフェタチーズの柔らかさ、
ほうれん草の存在感、
きのこの優しい香り・・・
どんどんおなかに収まっていきます

薄切りのビーツ、
オリーブと塩であっさり仕上げたドレッシングのサラダは
生野菜不足を充分に補ってくれました



その日のランチ

コーヒーをいただきながら、
まだお客さんが入ってくること
調度6人グループが来たので
腰を上げて其のグループにテーブルを譲り、
再び1階へと会計に降りました

1階もそこそこお客さんが空いてきたので
写真を数枚撮らせていただきました

2階からの階段を降りると
キッチンがあり、
焼きあがったばかりのパンや
ケーキカバーに入れられたホール･ケーキ並んでいます




ホールケーキはイギリスのティールームでは
お馴染みのキャロット・ケーキ、コーヒー・ケーキ、
チーズ・ケーキ、ビクトリア・ケーキなど




こちらはアイルランド一般的な食事パンとして
どこの家庭でも焼き上げる、
ソーダ・ブレッド

一般的にパンを焼き上げるのみ使う、
イースト菌を使わずに
ベーキング・ソーダ（重曹）を使うため
発酵させないので手軽に早く焼き上げるパンです


食管食感はスコーンに近いです


調度焼きあがったところで美味しそうな香りがしていました



ホールケーキはここのキッチンで作る
全てオーガニックの粉や製品を使用、とのこと

スコーンも焼きたて

ケーキをいただける隙間もとっておけば良かった・・と
後悔仕切り・・





そして、昨年旅したアイルランドの定番紅茶
BARRY'Sの紅茶と蜂蜜の販売も行っています

流石にイングリッシュ・ティーではなく、
アイリッシュ・ティー



入り口から1階を眺める


小さな路地を入る、とお気に入りのカフェがある




そんな図式が今のロンドナーにとっては
唯一無二のカフェなのかもしれません

または通りでこんな小さな看板を見かけたら、
覗いてみて損はないかも・・













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